今回はあなたのお腹痩せボディメイクを成功させるために必要な筋肉についてお伝えします。
ところで、あなたは『骨盤底筋』という筋肉を知っていますか?
なんか四字熟語みたいで難しそうですよね(笑)
後半で詳しく解説していきます。
今回お伝えしたい内容をまず結論から言ってしまうと、
お腹痩せ&クビレは骨盤底筋で決まります!
です。
では、骨盤底筋の解説です。
骨盤底筋とは、一言でいうと、
内蔵をハンモックのように支えている筋肉です。
実は、男性と女性ではこのハンモックに違いがあります。
男性は肛門があります。
女性は肛門、尿道、膣の3つがあります。
ハンモックの穴(網目?)が男性よりも女性のほうが多くあるので、それだけ底が抜けやすくなります。
つまり、
女性のほうが、骨盤底筋が弱くなりやすいのです。
さらに女性のほうが弱くなりやすい理由がいくつかあります。
妊娠経験が骨盤底筋を弱くする!?
「いやいや、妊娠経験じゃなくて、出産経験の間違いでしょ?」と思われる方もいると思います。
確かに、出産するには骨盤底筋群が緩まないと産道が確保できないので、産後に緩んでしまうのは仕方ありません。
※産後3ヶ月からなら骨盤底筋にアプローチしたトレーニングが可能となります。
しかし、出産まで至らない場合でも盤底筋は緩んでしまうのです。
その理由は「リラキシン」というホルモンが影響しています。
このホルモンは、妊娠すると、骨盤の結合組織や靱帯の柔軟性を増加させます。
なので、中絶や帝王切開であっても弱くなってしまうのです。
骨盤底筋が弱くなるその他の要因
リラキシン以外のホルモンとしては、「エストロゲン」というホルモンが影響しています。
聞いたことがあるかもしれませんが、このエストロゲンというホルモンは女性ホルモンのことです。
エストロゲンの分泌が少なくなると、結合組織や筋線維(筋肉を構成しているもの)を構成しているコラーゲンが減少し、骨盤底筋の張力が低下します。
イメージとしては、ハンモックがだら~んとしてしまうようなことです。
他にも要因はあります。
●加齢
年齢を重ねると筋線維の張力や縮む力が低下します。
●肥満
腹部の脂肪や体幹部分(手と脚を除いた部分)の重みが圧迫し負担がかかってしまいます。
●悪い姿勢
例えば猫背の方は体が丸まる姿勢ですよね。
内臓に行き場はないので、丸くなった分だけ、骨盤底筋に負担をかけてしまいます。
●悪いトイレ習慣
具体的には、早くトイレを済ませようとしていきんでしまう場合です。
過剰な腹圧が負担をかけてしまいます。
●腹部を圧迫する服
きつすぎるジーンズやガードルなどは、腹部を過剰に圧迫し、内蔵を下へと落ちてしまいます。
下っ腹ポッコリは骨盤底筋で改善できる
上記の骨盤底筋が弱くなる要因は、恐らく、かなり多くの方に当てはまる事になると思います。
でも安心してください。
骨盤底筋も筋肉です。
適切にトレーニングをすれば鍛える事ができます。
お腹の筋肉たちが協力すると効果を発揮!
下っ腹ポッコリと骨盤底筋の関係を語るのに欠かせないのが、骨盤底筋を含むお腹の筋肉たちです。
全部で4つあります。
●骨盤底筋
●腹横筋
●多裂筋
●横隔膜
お腹の部分は胸のところのように鳥かご(あばら骨)のような骨は存在しません。
しかし、骨がないから自由な動きが可能になっているのです。
といっても骨がないということは家でいう骨組みがないと同じです。
そこで、人間の身体は骨の代わりに筋肉を使って体幹を身体を安定させてるのです。
その筋肉が先程紹介した、4つの筋肉です。
簡単にご紹介していきます。
●骨盤底筋
内蔵のハンモック的な役割をしています。
●腹横筋
コルセットのようにお腹のまわりを囲んでいる筋肉です。
お腹を引き締める役割があるので、くびれを作る筋肉ともいえます。
コルセット筋です。
●多裂筋
腰を安定させてくれる筋肉で、腰のところに存在します。
●横隔膜
呼吸をするときに欠かせない筋肉で、お腹をバケツに例えると、横隔膜はバケツの蓋のような存在の筋肉です。
この筋肉たちは、協力して働かないと本来の力を発揮することができません。協力して働くことで、それぞれの役割を果たしているのです。
では、本題である、骨盤底筋がさぼりはじめたらどうなってしまうのかについてご紹介していきます。
骨盤底筋がさぼり始めると、今まで頑張ってお腹を引き込む役割をしていた腹横筋もさぼり始めてしまいます。
その結果、引き込む力を失うので、お腹がポッコリ前に出てしまうのです。
これではお腹痩せボディメイクはできません。
つまり、
腹横筋ではなく骨盤底筋に根本的な原因が存在する場合も考えられるということです。
これが下っ腹ポッコリのメカニズムです。
私のパーソナルトレーニングを受けられているお客様でもお尻以外にお腹を引き締めたいという要望が多くあります。
私のパーソナルトレーニングでは、お尻でもお腹の場合でも、骨盤底筋を鍛えることは必ず導入しています。
しかし、骨盤底筋がさぼると下っ腹ポッコリだけでなく、以下のようにびっくりするぐらい深刻なトラブルが身体に生じます。
●骨盤や姿勢の歪み
骨盤まわりの筋肉のつながりの関係により、主に、猫背、垂れ尻、O脚やX脚などです。
●排尿トラブル
なかなか人に相談しにくいことですよね。
骨盤底筋がさぼると、尿漏れや失禁、子宮や他の内蔵が外に飛び出してしまうこともあります。
想像するだけでもこわいですよね…
●運動パフォーマンスの低下
今度は骨盤底筋がさぼるのではなく、負担がかかり、頑張り過ぎてしまうことで、骨盤底筋そのものが緊張してしまいます。
骨盤底筋が過緊張することで、お尻の筋肉にも緊張を招いてしまうため日常生活も含めた動きのパフォーマンスを下げてしまうのです。
骨盤底筋が機能しなくなってしまったことで起こる問題は非常に深刻です。
自分だけでは、なかなか意識することができない、難しい筋肉のため、専門家のもとでトレーニングを継続することをお勧めします。
トレーニングをしている、していないでは、歳を重ねる毎に両者の差はひろがるでしょう。
早く気付けるかどうかが分かれ目ですね。
まとめ
妊娠、出産経験がある若くない方姿勢が悪い、いきんで排尿、排便してしまう腹部を圧迫する服をよく着る方はかなり骨盤底筋が弱い、また将来弱くなりやすいです。
しかし、適切なトレーニングで鍛えることは可能です!
感覚を入れることがとても難しい筋肉でもあるので、自己流で鍛えるのは、難しいかもしれません・・・
だから、専門家から学ぶパーソナルトレーニングがオススメなんです。
下っ腹ポッコリの改善や、ボディメイクを考える方は、骨盤底筋がポイントです。
最後に、骨盤底筋と関係性の深い、骨盤に関する記事をご紹介しますね。
よかったら、参考にしてください!